中波帯電磁波ノイズ観測、大気重力波観測による地震発生予測実験

 当ページの色分けは次の通りです。 原則としてM5.0未満の予測は記載しないこととしています。

赤(P) :M5.5以上の予測
青(P) :M5.5未満M5.0以上の予測
緑(R) :予測に対応した発生地震
黒(P,R):M5.0未満の予測、および予測していなかった発生地震


- 地震予知情報作成日時:2012/02/20 23:25(作成者:IAEP 理事長 宇田進一) -
- 地震予知情報掲載日時:2012/02/21 01:40 -

1.総説

 3月の大震災発生直後から再び大地震が発生する可能性があること、 それはアウターライズ地震であること(3/31、04/03記載)を述べて参りました。 この考えは多くの研究者や、公的機関によって追認されております。 最近このサイトを初めて訪れる人が増えていますが、3月以来の全部の文章を是非読んで戴きたくおもいます。

 01/31の朝のNHKニュース(下記;リンク切れ) でJAMSTECがアウターライズに配置した地震計によって、正断層型の地震が増えていることが分かり、 引張りによって大津波地震が発生する可能性が指摘されていました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120131/t10015654121000.html
これは昨年3月末以来私が主張している事と全く同じです。 地震計のデータによって信憑性が増したということでしょう。

 私が想定している断層から海岸までは3百数十kmありますので、 地震発生から、津波到達まで3,11の時よりは少しだけ時間に余裕があると思われますので、 パニックにならないように落ち着いて、行動してください。 地震は昼間に発生するとは限りません。 夜間に発生する場合は、照明が必要となります。
 津波の高さが2倍以上かもしれないという根拠は、マグニチュードが最悪9.2と考えられること、 3.11の時に発生した断層は低角度の逆断層でしたが、今回予測している断層は、高角度の正断層なので、 断層の(高さの)落差が、3.11の時のおそらく2倍以上になるだろうということです。
 アウターライズでの正断層は引張り応力によって発生しますが、 これはプレートの運動のうち、プレート引きがプレート押しに勝っている場合に起ると考えられています。 3.11東日本大震災およびその後の地殻運動(海岸部の沈降など)の地質学的な意味合いについて、 新妻信明静岡大学名誉教授が明らかにしています。 ここではアウターライズという用語は使用せず周縁隆起帯(MARGINAL SWELL)としています。 また昨年(2010)12月22日発生の父島近海M7.4(一元化ではM7.8)を、 私どもは、広義の前震と考えていましたが、この考え方でよさそうです。
 太平洋戦争で300万人もの命を失ってなおかつ、日本中が焼け野原の状態から日本は立ち直りました。 しかし、もしも再び、原子力発電所が大事故を起こせば、日本の復興はかなり困難になります。
 原子力発電所関係者は、巨大地震の発生を待たないで、予め対処してください。 どうかお願いします。 どんな対処が可能なのでしょうか。 燃料棒を予め避難させておく事はできないのでしょうか? 防潮堤はおそらく間に合わないでしょう。 せめて高台に非常用電源と水源を用意しておく事でしょうか。 水源としてはアースダムが有効でしょうか。 その他考えうるありとあらゆる対策をお願いしたいと思います。

 北大の森谷先生のえりも観測点での89.9MHzの地震エコーは、3.11以前よりも長い期間観測されており、 再度巨大地震の発生を見ると報告されています。 これは2011年3月以来提示し続けている、私どもの大気重力波その他の観測による予測と同じです。 森谷先生から新たなデータの報告はありませんが、 NO NEWS IS GOOD NEWSでしょう。 さらに上記NHKニュースのようにアウターライズでの地震計データにより証拠がまた一つ増えました。

 「最悪M9.2と大気重力波から予測されるアウターライズ地震の発生時期について検討してきましたが、 当初は誘発地震だと思い、従って先行時間は短いとの思い込みから毎日非常に緊張して解析を進めてきました。 しかしどうやら誘発地震ではなく今度発生する地震が本震かもしれないと思うようになりました。 歴史地震にそのような記録が無い事は承知していましたが、有史以前にはあったはずだと調べて参りましたが、 直接の証拠ではなく、間接証拠ですが見つける事ができました。これについては次回以降述べたいと思います。」 と01/08に記載しました。 それは次の様な資料を見つけたからです。
 貞観の大津波地震については25年前に東北大学の箕浦幸治先生によって発見、報告されていました。 しかし、学界や社会が認めようとはしませんでした。 2004年のスマトラの大津波地震の発生をうけて、 日本での連動大地震の可能性について、地質学の分野からのアプローチが、 つまり仙台平野をはじめ東北地方での過去の津波堆積物の調査が産総研などによって行われ、 その結果箕浦先生と同じように貞観の津波堆積物、さらに千年まえの津波堆積物、 さらにもう千年前の(つまり3千年前の)津波堆積物も発見され、 約千年間隔で巨大地震が起っている事がわかりました。 しかし3.11の大震災の被害軽減には役に立ちませんでした。
 私は、巨大地震に引き続いておこる巨大アウターライズ地震の発生を3.11大震災直後から、 大気重力波から計算されるマグニチュードをもとに警告してきました。 人間の歴史記録には無くても、引き続き起った巨大津波地震の痕跡はあったはずだ との思いから箕浦先生の資料や、産総研の資料を調べて参りました。 その結果、貞観の津波堆積物はわずか数cmの厚さにたいして 3千年前の堆積物はその10数倍もの厚さがある事が分かりました。 いままで、地震の繰り返し間隔のみが議論されてきましたが、 この異常なまでの厚い津波堆積物こそ、短時間のうちに再来した大津波の証拠と考えられます。 正確を期すためにはこの厚い堆積物の詳細な解析、分析が必要ですが、 一回での堆積物にしては厚すぎることから間違いは無いだろうと思います。 このような事は本来ここに書くべき事ではなく、論文とするのが常套手段ですが、今は非常時です。 やむを得ず公表する事としましたが、研究者が同様の内容を発表する際は盗作ととられないためには、 わたしのこの文章を引用する必要があります。
 参照した文献はこちらです。 石巻平野の柱状図、特にA測線やこの近くの工事中の路頭をよく見てください。

 最近のデータの出方から、予測している地震の発生はそう遠い話ではないように思え、以下に述べます。

  1.  京都観測点 での逆ラジオの振り切れるほどのデータが約3ヶ月近く継続していましたが、 9月20日から終息気味となって、現在も低い値が継続しています。 12/19(下弦)のみ棒状の高まりがありました。 1月の下弦(01/16)では小さな高まりがありました。 “下弦”がキイワードとなるかもしれません。
     02/10(満月+2日)にフルスケールでの棒状の高まりがありました。 02/15の下弦の月前後には高まりがありませんでした。
  2.  非常に敏感な観測点である伊勢観測点での直前信号(断定は出来ませんが) と思われる高まりが現在も継続しています。
  3.  岐阜大学の割石温泉のラドン が9月、10月、11月、12月、01月の上弦の月前後で高まりを示していません。 12/14から12/23までの下弦の月での高まりが見られました。 1月および2月の下弦(01/16、02/15前後)では高まりがありませんでした。 現在は低い値で推移しています。 この意味するところを注視する必要があります。
     また根尾谷断層上の福井県大野市和泉の平成の湯観測点のラドン値が、 9月28日以降3.11大震災直前の値より大きな値が観測された後、 増減を繰り返し、現在もかなり高い値を示しています。 02/13に棒状の高まりが短時間に観測されていますが、それほど気にする必要はありません。
     また養老断層上の養老地点、阿寺断層上の中津川市川上地点とも 最近大きめの値が継続しています。 注意深くWATCHする必要があります。
  4.  そもそもマグニチュードに関しては非常に正確な大気重力波によって最悪 M9.2を想定しているわけですが、 3.11の前兆は何時始まったのかを時系列をさかのぼって確かめなければなりません。 しかし膨大なデータ量なので、検討に非常に時間を要します。 当初M8程度のアウターライズ地震も想定しましたが、もう既に9か月経過しており、 M8ならば、既に発生しているはずで、発生を見ないという事はM9クラスの可能性が高くなったと言えるでしょう。
     膨大なデータをすべて照査する事はマンパワー不足で出来ません。 間引いたデータでの検討もまだ終了していませんが、現時点では1年以上前から発生していた可能性があります。 しかし2010年2月27日にチリ沖でM8.8が発生しており、これより前は両者の前兆の区別が出来ません。
  5.  再度海水干退現象が直前に起きるのだろうか?
  6.  その他様々な、例えば温泉の急激な変化などのような宏観異常現象が発生するのだろうか?
  7.  想定している震源域で、直前には中小地震が頻発する可能性があると度々述べていますが、 発生が継続している様に見受けられます(Hi-net参照)。南端付近で予測したM6.5は発生せず、 かわりに元旦に鳥島近海でM7.0が発生しました。 一昨年(2010年12月22日)に小笠原諸島の父島近海でM7.4(一元化ではM7.8)深さ10kmが発生しており、 これを2011.3.11のM9.0の広義の前震と考えておりましたので((昨年(2011年)12月17日総説参照))、 元旦の鳥島近海のM7.0の発生は今後の巨大地震の予測に対して相当の警戒感をもって臨まねばなりません。
  8.  余震域より離れている地域では、予測より少し遅れて発生する傾向が出ています。 地域別予測を参照してください。
     3.11の大震災の前には約3ヶ月前よりこのような傾向があり、 2010年12月以来この現象について述べておりました。
     ただ、2012年元旦の鳥島近海M7.0や1月12日の福島県沖M5,8、 02/08の佐渡島近海のM5.7なども法則通り発生しています。 したがって予測通り発生しているうちは巨大地震は当面(2ヶ月くらいは)起きないと思われます。 しかし100%確かではありませんので、警戒の持続は必要でしょう。 また02/14茨城県沖M6.0Dは17日遅れての発生ですが、この程度の遅れはゆらぎの範囲の出来事かもしれません。
  9.  1月の上弦(01/01)ではM7.0鳥島近海が発生しました。
     上記で縷々のべたように切迫性が認められるので、ここ2ヶ月くらいは発生しないとしても、 1年以上先の話ではないように思え、警戒が必要です。 上弦前後での警戒を呼びかけておりましたが、 割石温泉や京都観測点での測定値の高まりが下弦や満月となってきたことなど、変化が見られます。 注意深く監視する事とします。
  10.  最近の地震活動が昨年の3.11の数ヶ月前と似てきました。 注視する必要があります。
  11.  首都圏の最近の地震活動から、 将来の発生確率の変更が東大地震研究所の研究グループによって発表されました。 これについて私はコメントする立場にはありません。 数字が一人歩きをしているようで、 誤差を含むものであることなどを、 地震研のアウトリーチ室 が公開しています。 是非一読してください。
 

 5)、6)については皆様からの情報をお待ちしています。
 発生時期に関するさらに詳しい検討はまだ済んでいません。 次回以降行います。

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