中波帯電磁波ノイズ観測、大気重力波観測、植物生体電位観測による地震発生予測実験

 当ページの色分けは次の通りです。

赤(P)    :M5.5以上の予測
緑(R)    :予測に対応した発生地震
黒(P またはR):M5.5未満の予測、および予測していなかった発生地震


- 情報作成日時:2008/06/22 05:00 (IAEP地震予知部会の検討結果) -

1.総説

 2008/06/14、 M7.2の発生後、沢山の余震が発生しています。 大気重力波から、まだ大きめの余震の発生が予測されますので、御注意ください。 M7.2の前、盛岡観測点では通常とは異なる大きめの値が観測されましたが、 これから想定されるマグニチュードは5.5?6.0で、とてもM7.2を想定させるものではありませんでした。 塩釜観測点でも同様です。 2007/07/16の中越沖地震のときの十日町観測点でも、 通常とは異なる大きめの値が事前に観測されましたが、やはり大地震を想定させるものではありませんでした。 上部地殻で発生する地震の場合、震央の近くでは強烈な電磁気現象は発生しないのかもしれません。 市川観測点で、5/8の茨城県沖M7.0発生後も高い値を継続していました。 このことからM6.3を推定し、P0805-09として5/27に掲載しました。 M7.2発生後、震央と市川との距離が約400kmであることと、 さらに6/13までのデータからマグニチュードを計算し直したところ、M7前後となりました。 大気重力波からはM7.1が推定されていたのですから、 中程度の地震の頻発を該当と誤認することなく、M7クラスの予測を維持すべきでした。 この経験を今後の予測に役立てたいと考えます。
 日本海中部でM6台の発生が予測されますが、詳細はまだ不明。

2.地域別観測データ概況

(1) 北海道

 釧路で再びやや大きめの値が観測されましたがまだ読めません。 この程度では大地震というわけではありません。

(2) 東北地方

 盛岡、塩釜ともに小さな値で推移しています.しかし大気重力波からはM5.6が予測されます。 余震の場合は先行時間が短いことが知られています。
  P0806-07:2008/06/23±1 岩手・宮城内陸地震の余震 M5.6±0.5
 総説で述べた日本海中部と一緒の震源だともっと大きくなる可能性がありますが、まだ詳細は不明です。

(3) 中越、北陸地方

 十日町は小さな値で推移しています。

(4) 関東地方

 新島で6/17夜以降5万/h、六本木で6/16以降125万/h、世田谷で6/14午後50万/h、 竜王で6/16以降、最大で8000/hとやや高い値が観測されています。 収束がまだ見えませんので、予測は出来ませんが、 関東地方南部から南方沖でのM4台半ばからM5程度の発生を前提に推移を見守ります。

(5) 東海・中部内陸

  P0806-05:2008/6/13±2 八丈島南西沖(N32.0, E139.6, r=100km)M5.0±0.5
 については下記が発生しました。 大気重力波分布域の北端付近と予測しましたが南端付近でした。 合計Mは4.5となります。
  R:2008/06/17,01:27 30.7 N 142.1 E 20 km Mj 4.1 鳥島東方沖
  R:2008/06/14,02:54 30.8 N 142.0 E 30 km Mj 4.2 鳥島東方沖
  R:2008/06/11,11:06 30.7 N 142.1 E 40 km Mj 4.3 鳥島東方沖
 東海地方、中部地方の各観測点では大きな異常は見られませんが、大気重力波から次のように予測されます。
  P0806-08:2008/6/25±3奈良県から三重県南部(N33.3, E136.0, r=100km)M5.0±0.5

(6) 近畿地方

 高槻、印南とも小さな値で推移しています。

(7) 中国・四国、九州地方

 鹿屋で6/18夜から6/19朝にかけて継続時間の長いデータが観測されましたが、M5を大きく超えるとは思えません。


- 情報作成日時:2008/06/15 06:00 (IAEP地震予知部会の検討結果) -

1.総説

 6/14 平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震(M7.2,暫定値)が発生しました。 被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。
 M7.2が発生するまでの、「さらに規模の大きな地震」 の予測の変遷については会員の皆様はご存じですが、一般ページにまとめて掲載致しました。
 大地震が発生した直後は余震の影響や応力の再配分に時間がかかることから、 予測を行うのは困難ですので、今回は、予測をたてることができません。
 前回(6/10)の予測は、大地震(M7.2)の前兆の一部であったため、 P0806-06北陸はるか西方沖(M6.1)については取り消しとします。 P0806-05八丈島付近のM5.0はおそらく今回の大地震とは無関係と思いますのでそのままとします。

2.地域別観測データ概況(前回(6/10)の予測のレビューのみ)

(1) 北海道

 前回(6/10)、
  P0806-02 : 2008/6/17±4 北海道南西沖(N41.6, E139.6) または北海道東方沖から十勝沖 (N42.5, E144.8)で各々r=100km、 なかでも北海道南西沖の可能性が高い M5.4±0.5
 については以下が発生しています。
  R:06/13 09:03渡島半島(42.2N, 140.1E) M4.2 深さ163.0km (Hi-net)
 震央距離は約80kmでした。 大地震(M7.2)の前兆の一部であったと判断されます。

(2) 東北地方

  P0806-03 6/10 6/12±2 山形県庄内平野東縁断層帯 (38.9/140.0) M4.9±0.5
 については一般ページに掲載した通りです。 結果として
  R: 2008/6/14 8:43 岩手県内陸南部( 39.0/140.9)震度 6強 M7.2  h8km
 の前兆の一部であったと判断されます。

(3) 中越、北陸地方

 前回(6/10)記載の
  P0806-04:2008/6/11±2 長野-新潟県境(N37.0, E138.6) M4.3±0.5は
  R:06/13 11:21長野県南部(N35.9, E137.7)震度4 M4.8 深さ10km
 として発生しました。 震央距離は約100kmでした。 これも大地震(M7.2)の前兆の一部であったと判断されます。


- 情報掲載日 2008/06/14 10:00 -

 下記大規模地震が発生しました。 被害に遭われた方々、お見舞い申し上げます。 今後の余震に十分お気をつけ下さい。
  2008/6/14 8:43 岩手県内陸南部 (北緯39.0度 , 東経140.9度) 震度6強 M7.0 深さ10km (*)
 6/10会員ページにて下記の予測を発信しました。

地震発生予測
 予測No. :P0806-03
 発表日 :6/10
 時期  :6/12±2
 場所  :山形県庄内平野東縁断層帯(38.9/140.0)
 規模(M) :M4.9±0.5


- 情報掲載日 2008/06/13 12:50 -

 6/13長野県南部で震度4を観測する地震が発生しました。 幸い大きな被害はなかった模様ですが、かなりの恐怖を味わった方は多かったと思います、お見舞い申し上げます。
 6/10会員ページにて下記の予測を発信しました。

地震発生予測 対応地震
予測No. :P0806-04
発表日 :6/10
時期  :6/11±2
場所  :長野-新潟県境(37.0/138.6)r=100km以内
規模(M) :M4.3±0.5
発生日 :6/13 11:21
場所  :長野県南部(N35.9, E137.7)
最大震度:震度4
規模  :M4.8
深さ  :10km


- 情報作成日時:2008/06/10 07:30 (IAEP地震予知部会の検討結果) -

1.総説

 前回(6/1)「ただ大陸に発生した5/27以降の大気重力波によれば、-09と-10とは別々の地震ではなく、 同一震源(まだ確定していない)でのさらに規模の大きな地震の可性も出て来たため、 このことを視野に入れて推移を注視することとします。」としましたが、 地域別各論で述べましたように、おのおの対応地震の発生を見、この可能性はなくなりました。
 一般に震源が陸から遠くはなれている場合や、内陸であっても深い場合はMが6台後半とおおきくても、 被害地震となる可能性は低いのですが、逆にM4台後半(M4.7〜4.9)であっても内陸で浅い場合は、 狭い領域ですが、震度が大きくなる場合がありますので、内陸でそのような予測がある場合は注意が必要です。
 なお緯度、経度で震央を表していますが、緯度1度は約110km、 経度1度は北緯35度では約91km、北緯45度では約79kmです。

2.地域別観測データ概況

(1) 北海道

 前回(6/1)、
  P0805-10:2008/6/5±5 国後島付近(43.8/146)を中心に100km以内 6.4±0.5
 に対して、「予測した地域でM4.9(下記)の発生があったものの、やはりMが異なることからこのままとします。
  R : 05/31 15:24根室半島南東沖(北緯43.3度 , 東経145.9度)震度3 M4.9(一元化ではM5.0V、6/9追記) 深さ90km」
 としていましたが、
  R:06/05 02:03 北海道南西沖(北緯41度31分 , 東経139度13分)震度2 M5.7D 深さ201km
 が発生しました。 これを対応地震とします。
 予測の元となった大気重力波は5/27に沿海州から北海道、東北地方に現れました。東北地方については
  R : 06/02 00:58 宮城県沖(北緯38度18分,東経141度53分)震度3 M4.8(5.0V)深さ46km
  R : 05/31 23:28 岩手県沖(北緯40度03分,東経142度43分)震度3 M5.0(5.3V)深さ28km
 等が発生しています。 広域に大気重力波が発生したときに、単一の大きめの地震となるのか、 各々の地域に対応したやや小さめの複数の地震となるのかは判断が分かれるところです。 今回は東北地方から北海道にかけてM5.3V、5.0V(以上東北)、5.0V、5.7D(以上北海道)と複数の発生をみました。 したがって、6/1にさらに大きめの可能性を示唆しましたが、この可能性はなくなりました。
 現在は釧路では6/1から3〜4万/hと中程度の異常が継続しています。 これと6/7、6/8に北海道周辺に発生した大気重力波とから以下とします。
  P0806-02 : 2008/6/17±4 北海道南西沖(N41.6, E139.6) または北海道東方沖から十勝沖(N42.5, E144.8)で各々r=100km、 なかでも北海道南西沖の可能性が高い M5.4±0.5

(2) 東北地方

 盛岡で6/5に16万/h、塩釜で6/7に7万/hと少し高めの値が観測されました。 6/6に出現した大気重力波とあわせP0806-03とします。
  P0806-03 : 2008/06/12±2 山形県庄内平野東縁断層帯(N38.9, E140.0) M4.9±0.5

(3) 中越、北陸地方

 十日町でやや大きな異常が観測されました。 大気重力波とあわせP0806-04とします。
  P0806-04:2008/6/11±2 長野-新潟県境(N37.0, E138.6) M4.3±0.5

(4) 関東地方

 前回(6/1)以下のように記載しました。
 「P0805-09 :2008/06/01±6 千葉県東方沖(N35.3, E140.4, r=120km) M6.3±0.5
 についてはほぼ予測円付近で以下の発生があったものの、Mが異なることからP0805-09はこのままとします。
  R : 05/31 16:56茨城県沖(北緯36.4度 , 東経141.8度)震度2 M4.8(M5.0V、6/10追記) 深さ20km
  R : 05/31 14:03茨城県沖(北緯36.4度 , 東経142.0度)震度2 M5.0(M5.1,6/10追記) 深さごく浅

 しかし期間内にM6.3に相当する地震の発生はありませんでした。
 この予測は主として千葉,市川観測点の推移によるものでしたが、 グラフを見てお分かりのように千葉は5/25以降、市川は6/1以降収束しており、 上記2個の地震が該当するとみなして良さそうです。Mの計算を間違えたようです。
 また前回(6/1)の
 「P0806-01:6/2±1栃木県(36.7/139.7)を中心に100km以内 M=4程度」
 に対して下記の発生がありました。
  R : 06/04 23:33茨城県南部(N36.1, E140.0)震度2 M3.9 深さ67km 他1個
 震央距離は約70kmでした。 新たに千葉、文京、六本木などで少し高めの値が観測されました。 まだ収束していないので予測をたてることはできませんが注視していきます。

(5) 東海・伊豆諸島地域、中部内陸地域

 前々回(5/27)の予測(P0805-11)に対して下記の対応地震が発生。
  P0805-11 : 6/2±1愛知県東部(35.0/137.0)を中心に100km以内M4.3±0.5
  R:2008/6/4 0:03 愛知県西部(35.1/137.0) 震度2 M3.6(Hi-netのAQUA-REALではM4.1) h39km
 ほぼ予測通りでした。 竜王で6/1から8000/hとやや高く,継続時間の長い値が観測されました。 まだ収束していないので明確ではありませんが、静岡県西部でM4台半ばを含む群発が発生するかもしれません。 八丈島南西沖から東方にかけて大気重力波が見られます。このことから
  P0806-05:2008/6/13±2八丈島南西沖(N32.0, E139.6, r=100km)M5.0±0.5

(6) 近畿地方

 高槻、印南が静かになっています。 近畿地方でのM=5以上の地震発生を予測するほどの異常は観測していません。

(7) 中国・四国、九州地方

 朝鮮半島から日本海にかけて6/6に大気重力波の発生が見られます。
  P0806-06:2008/6/20±5北陸地方はるか西方沖(N37.5, E135.0, r=150km)M6.1±0.5


- 情報作成日時:2008/06/01 07:30 (IAEP地震予知部会の検討結果) -

1.総説

 前回(5/27)
  P0805-09:2008/06/01±6 千葉県東方沖(N35.3, E140.4, r=120km) M6.3±0.5
 および
  P0805-10:2008/06/05±5  国後島付近(43.8/146)を中心に100km以内 6.4±0.5
 を発表し、強化観測中ですが、千葉のデータが収束しつつあるように見えます。 市川はまだ収束したようには見えません。 市川がこのまま高い値を継続するようであれば、発生日は先に延びることも考えられますが、 現時点では、ほぼ予測円付近で以下の発生があったものの、Mが異なることから P0805-09はこのままとします。
  R:05/31 16:56茨城県沖(北緯36.4度 , 東経141.8度)震度2 M4.8 深さ20km
  R:05/31 14:03茨城県沖(北緯36.4度 , 東経142.0度)震度2 M5.0 深さごく浅

 またP0805-10についても、予測した地域でM4.9(下記)の発生があったものの、 やはりMが異なることからこのままとします。
  R : 05/31 15:24根室半島南東沖(北緯43.3度 , 東経145.9度)震度3 M4.9 深さ90km
 ただ大陸に発生した5/27以降の大気重力波によれば、-09と-10とは別々の地震ではなく、 同一震源(まだ確定していない)でのさらに規模の大きな地震の可性も出て来たため、 このことを視野に入れて推移を注視することとします。

2.地域別観測データ概況

(1) 北海道

 釧路観測点は観測点管理者のご尽力により通信が回復しました。 ありがとうございました。 今のところ中波帯ノイズ(逆ラジオ)には大きな異常は観測されてはいません。 しかし総説で述べたさらに大きな地震の可能性も含め推移を注視致します。

(2) 東北地方

  R:05/29 01:41 秋田県内陸南部(北緯38度59分 , 東経140度34分)震度3 M4.8 深さ1km
    他多数の余震および
  R:05/31 23:28 岩手県沖   (北緯40.1度 , 東経142.8度)  震度3 M5.3 深さ20km
 が発生しました。 P0805-05の宮城県沖M4.8の予測に対して、「盛岡に異常が現れたので青森県東方沖M4.3を対応地震と判断した」 と前回(5/27)記載しましたが、ではこの予測の根拠となった 塩釜での5/12、13の異常に対応するものはどうなったのだ?といぶかしく思われた方もおいでかと思います。 おそらく今回の秋田県内陸南部および岩手県沖の地震がこの異常に対応するものであったと判断されます。
 現在はこれらの地震発生後のデータの蓄積がないため、新たな予測はまだできません。

(3) 中越、北陸地方

 十日町、七尾で小さな異常が観測されました。 予測については(4)を参照して下さい。

(4) 関東地方

 総説を参照して下さい。 十日町の異常および大気重力波より、P0806-01とします。 下記のように予測します。
  P0806-01 6/2±1 栃木県(36.7/139.4)を中心に100km以内 M4程度

(5) 東海・伊豆諸島地域、中部内陸地域

 前回(5/27)の予測(P0805-11)は予測期間内には発生しませんでしたが、 浜松や伊勢で5/27以降もややデータの高まりがあることから、予測日のみを6/2前後1日と修正いたします。

(6) 近畿地方

 高槻、印南では特に大きな異常を観測していません。

(7) 中国・四国、九州地方

 M=5以上の地震発生を予測するような異常は観測していません。

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